取り扱う日本酒は“幻の米”と言われた岡山県の雄町米(おまちまい)を使い、こだわり尽くした「大吟醸酒」や「純米酒」を作っております。

雄町米は、兵庫県の山田錦と並ぶ有名な酒米で評価が高く、酒造りを取り仕切る多くの杜氏(とうじ)に支持されています。

昭和初期には「品評会で上位入賞するには雄町米で醸した吟醸酒でなければ不可能とまで言われたお米です。

雄町米は、背丈が160cm 以上と高いので倒れやすい上、悪天候や病害虫の影響を受けやすい繊細さを持っています。

また、米粒は大粒ですが、心白(米の中心)にはムラが出やすく、水や肥料の細やかな管理が欠かせない、手のかかる酒米で、収穫量も少ないです。

他の品種に比べてかなり栽培が難しいため、なかなか普及せず、現在も収穫量の9割が岡山県で作られています。

優点酒造好適米(日本で最も高価な米の一つ)であり、雄町米でできた酒は独特のやさしさとまろやかさがあり、とても人気を集めています。